緑一色

   

なんと美しい聴牌でしょう。

しかし、ここに をツモってきました。

皆さんならどうしますか。

私の友人に、この局面を体験した人がいます。

ツモ、ホンイツ、一盃口、発、
ハネ満です。

しかし、ツモ牌が ならなんと緑一色で役満なのです。

その人は、 を切ってフリテンリーチをしたそうです。

すると、一発で引いたのが

長考の末、うなだれながら
「倍満。」と言ってアガったそうです。

をツモったりポンしたりすると手替わりがあるので
リーチをするのはいかがなものか、とは思いますが、
をツモ切る気持ちは良くわかります。

役満は魅力的ですから…。

こういう作ったような話は、なかなかお目にかかれませんが
四暗刻のフリテンはよく見かけます。

白ポッチのルールがある雀荘などでは
フリテンだろうがなんだろうが、ツモり四暗刻聴牌したら
迷わずリーチです。

白ポッチとは、 の1枚に赤い点が彫ってあるもので、
リーチ後、これをツモるとオールマイティなのです。

こんなものをアガられた方は、たまったもんじゃありませんけどね。

フリテンになって、一番イライラする役満は、
四暗刻は四暗刻でも、四暗刻単騎です。

チンイツやホンイツをやっているつもりが、
暗刻が4つで、アガりとなってしまったなんてことがあります。

こんな形です。

 

ツモ

さてどうするか。

ツモ、ホンイツ、三暗刻、
ハネ満です。

を切りたくなります。

しかし、この時点ではフリテンで、出あがりが出来ません。

しかも、中盤以降だとなかなか手頃な単騎になりません。

ソーズを引いて、またフリテンになったり、
既に切っている字牌を引いたり、
マンズやピンズでも、出そうにない真ん中の牌だったり。

七対子ではなく、役満だけにかなりイライラします。

初心者の友人の話です。

ここから を切って、フリテンに受けました。

しかし、3巡の間、全てフリテンになる牌しか引きません。

そこへ、 が切れました。

友人は、嬉しくなり、何もかも忘れて
「ロ~~ン!」
と言ってしまいました。

チョンボなのは一目瞭然です。

友人もアガったあと、すぐにその事に気づき
手牌をぐしゃぐしゃに壊しながら
「あ~~、さっきまでフリテンだと思っていたのに~!
を見た途端、アガってしまった~。

なんで なんか切るんだよ!」

と言っていました。

チョンボ料を払うぐらいなら、
ハネ満でアガっていた方が良かったかもしれませんね。

上下三倍満の差です。

役満をアガりたいという強欲な心が生み出した天罰でしょうか。

 

 

漫画もあるよ→緑一色

投稿日:2018年10月10日 更新日:


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押川雲太朗

1965年生まれ。漫画家。麻雀漫画を多数執筆しています。現在は「麻雀小僧」と「Let’s Go なまけもの」を執筆中。


押川雲太朗先生の下でアシスタントをしている謎と申します。
天鳳やってます」を担当しています。
毎回やらかしてしまうヘボヘボなブログですが、良かったら見てください。
目標は四段R1800で特上卓に行くことです。