手順

ある日、仕事場に少し早く来ました。

誰も来ていないので、麻雀ゲームでもすることにしました。

ネット麻雀ではなく、コンピューター相手の麻雀ゲームです。

ネット麻雀だと、対戦相手に悪いので、勝手にはやめれません。

コンピューター相手だと、局の途中でもやめれます。

誰かが来たら、やめるつもりなのでこれで十分です。

どうせ暇つぶしです。

こんな手牌が来ました。

 

    

ドラ 

 

と  が2枚入っている絶好のイーシャンテンです。

 

が出たのですが、
グッとこらえてポンテンとらず。

そこへ、 引き。

 

 

 

三色の可能性も出てきました。

そこで、一盃口に見切りをつけて、 切り。

 

その直後のツモが

 

 

 

そこへ、「おはようございます。」と謎が入ってきました。

謎はアシスタントの一人です。

「麻雀ができる。」ということで雲プロに入ったのですが
リアル麻雀はほとんどやったことがなく、
ネット麻雀だけ。

ここで「天鳳やってます」というブログもやっているのですが
その腕前は甚だ怪しいです。

コンピューター相手なので、持ち時間に制限はありません。

その場面で止めて、
「おーい、謎、ここから何切る?」
と謎を呼びます。

ドラが なのでとても難しい選択です。

謎が答えます。

切り。」

「え?そ…それはないだろ。」

この手を真っ直ぐ打つなら の二択です。

三色を残したいなら 切り、三面張を残したいなら 切りです。

イーシャンテンの基本は(リャンメン)(リャンメン+対子)(対子)です。

つまり、

 

  のどちらかです。

 

 

謎の言うように

  としてしまうと、

を頭にしなければならないので、
が無駄になります。

つまり、 切りはアガりに対して最短コースではないのです。

基本的な手順です。

麻雀は、四人が全員アガろうとしているのです。

手の大きさを考えることは必要ですが
ロスのある打ち方をしているとアガり回数が減ってしまいます。

アガり回数の少なさは、負けに直結します。

基本が出来てないことは置いといて、
どうやら謎は三色を残したいようです。

それならば 切りです。

三色の可能性を残し、さらにロスのない打ち方です。

私なら 切りです。

だって、そっちの方が受け入れが多いから。

三色になるためには が必要で、
可能性は低いです。

タンヤオが消える がドラですし、
赤が2枚あるので十分です。

しかし、どうせ遊びなので、謎の考えに従い
は切りませんでしたが、
三色を残す を切ってみました。

すると3巡後に安目の ツモで、

 

リーチをすると、対面が一発で打

リーチ一発タンヤオ赤々で満貫をアガりました。

三色はアガれませんでしたが、
謎の選択は正しかったようです。

私が打っていると、

 

なので、 はツモ切り。

少なくともその順目までアガれていません。

しかも、私が指摘した謎のおかしな 切りでも、

 

ツモなので、結局そのロスは関係なくアガれています。

 

これが麻雀の面白いところです。

手順に従って打っていても、
必ず裏目はあります。

基本を守っていれば確率があがるのは間違いありませんが
100%ではありません。

その先に進もうとすれば、難しいのです。

人によって、色んなアプローチがあるでしょう。

とはいえ、この一局に関しては、謎の選択は正解でした。

麻雀は、アガった人が偉いのですから。

しかし、こんな手順でもアガれてしまうから
謎は成長しないのかな…と思ってしまいます。

基本は大切です。

 

謎の「天鳳やってます」はこちらです。

漫画もあるよ→手順

投稿日:2018年10月4日 更新日:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

押川雲太朗HP

押川雲太朗公式サイト

押川雲太朗の万事いい加減

押川雲太朗の万事いい加減

上野浅草御徒町

上野浅草御徒町

押川雲太朗

1965年生まれ。漫画家。麻雀漫画を多数執筆しています。現在は「麻雀小僧」と「Let’s Go なまけもの」を執筆中。


押川雲太朗先生の下でアシスタントをしている謎と申します。
天鳳やってます」を担当しています。
毎回やらかしてしまうヘボヘボなブログですが、良かったら見てください。
目標は四段R1800で特上卓に行くことです。