長考 

口三味線でだまされたなんて記憶は
私にはありません。

理由は、麻雀中に人の言ってることなど
私は信用しないからです。

「もう降りた。」という場合もそうです。

この場合、本人は本気で降りたつもりなのですが、
その瞬間だけの事で、
こういう人は良い牌を引くとまたやる気を出します。

よくトラブルになったりしていますが、その過程もわかるので
私は気にしません。

嘘をつく人の嘘はわかりやすいのです。

しかし、本気で思っている人の嘘はわかりにくい。

けっこうタチの悪いのが長考です。

例えば、明らかにソーズのメンチンをやっている人が
ピンズで長考したとしましょう。

するとこちらは
「あれ、チンイツじゃないのか。」とか、
「まだテンパってないな。」と、
どうしても思ってしまいます。

これがわざとこういうことをする人だとわかっていれば
そんな風にも思わないのですが、
フリー雀荘だったり、初対戦の人だと
騙されてしまいます。

なんのことはない。

この人は、メンチンで聴牌しているのに、
待ちを確認したり、リーチするのか迷っていて
長考していたようなのです。

昔こんなことがありました。

白發と鳴いている人が
手牌5枚で何かをツモって長考しています。

それで、数牌を切ったのですが、
それを見て対面の人が中を切りました。

すると、「ロ~ン。大三元。」

対面の人は怒りました。

「大三元聴牌しているのに、
なぜ長考する。」

どうやら、大三元の人は
もう中は出ないから、小三元の両面待ちにしようかと
長考したらしいのです。

だからと言って、中を打つ方も打つ方ですが
長考する方も長考する方です。

麻雀は人間同士が戦うゲームです。

上級者は、ツモって切るまでのほんの少しの間の違いを
読みの要素に入れて打ちます。

よく強い人は一定のリズムで打つと言いますが、
つまりこれは、余計な情報を相手に与えないということなのです。

漫画もあるよ→長考

投稿日:2019年1月13日 更新日:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

押川雲太朗HP

押川雲太朗公式サイト

押川雲太朗の万事いい加減

押川雲太朗の万事いい加減

上野浅草御徒町

上野浅草御徒町

押川雲太朗

1965年生まれ。漫画家。麻雀漫画を多数執筆しています。現在は「麻雀小僧」と「Let’s Go なまけもの」を執筆中。


押川雲太朗先生の下でアシスタントをしている謎と申します。
天鳳やってます」を担当しています。
毎回やらかしてしまうヘボヘボなブログですが、良かったら見てください。
目標は四段R1800で特上卓に行くことです。